図 4.1: "par" エレメント内で遅延値を用いたとき

画像は、パラレルグループ内部の遅延値の効果を示している。パラレルグループの持続時間を表示する線が水平方向に上部を横切っている。その線には "par" というラベルがついている。"par" 線の下には、同じ長さの線がもう1本あって、2つのセグメントに分割されている。最初のセグメントは遅延を表示するものであり、左から始まって、全体の線の長さの3分の1ほどである。遅延セグメントには "6 s" というラベルがついていて、6秒間の持続を有することを示している。最初のセグメントの終端の直後には2つ目のセグメントがある。これは "a" というラベルがついていて、オーディオオブジェクトを表現している。オーディオセグメントは、その上にある "par" 線の終端まで伸びている。

図 4.2: "seq" エレメント内で遅延値を用いたとき

この画像は、シーケンスエレメント内部の遅延値の効果を示しており、3つのセグメントに分割された水平方向の1本の線からなっている。線の最初のセグメントは "audio" というラベルがついており、全体のシーケンス線のおおよそ40パーセントまで伸びている。オーディオセグメントの終端には全体の長さの20パーセントほどの短いセグメントがあり、"5 s" とラベルがついていて、5秒の遅延を表現している。5秒の遅延セグメントの終端には、もうひとつ "audio" とラベルのついたセグメントがある。これは全体の長さの40パーセントほどであり、シーケンス線の完了点まで伸びている。

図 4.3: エレメントイベント値のある同期アトリビュート

画像は、エレメントイベント値を有する同期アトリビュートの効果を示しており、パラレルグループを表現する一連の水平方向の線からなる。パラレルグループは、オーディオオブジェクトとイメージオブジェクトとからなる。

画像の上部には、"par" というラベルがついた水平方向の線があり、パラレルグループの全体の長さを示している。この線の下には線がもう1本あり、オーディオオブジェクトを表現している。これは2つのセグメントに分割されている。最初のセグメントには "6 s" というラベルがついていて6秒の遅延を意味しており、パラレルグループ全体の長さの30パーセントほどである。2つ目のセグメントには "a" というラベルがついており、オーディオオブジェクトを表現している。オーディオオブジェクトの長さは2本目の線を完結しており(約70パーセント)、遅延にオーディオを加えた全体の長さは、その上にあるパラレルグループの長さと一致している。次の2つの行はオーディオシーケンスの下にあり、画像表示の開始点をオーディオオブジェクトの開始点の4秒後に表現している。これは4秒という意味の "4 s" というラベルのついた短い線セグメントで示され、オーディオオブジェクトの開始点の直下にある。4秒の線の終端の直感には "img" というラベルのついた線があり、イメージオブジェクトを表現している。この線の長さは画像が表示される時間の長さを表現するものであり、4秒の遅延の終端からパラレルグループ全体の長さの終端まで伸びている。

図 4.4: 異なる同期政策を用いたプレーヤのプレイアウトスケジュールの遅延の効果

a) 固い同期

この画像は、sync アトリビュートの値が "hard" であるときの、パラレルな2つのメディアストリーム上の効果を示すものである。画像は、同一の長さの水平方向の直線2本からなる。上部の線には audio というラベルがついており、下部の線には video というラベルがついている。それぞれの線の最初の部分は破線にされており、両方の線の再生が連続的であることを示している。破線を構成する短い線の4つ目の終端で、線は点線になって、これと同じように4つの点で続いている。これは、メディアストリームのうちの一方が遅れ、他方は再生が再開できるまで停止することを示している。再開は、両方の線が破線として再開し、同じ持続時間で両方の線が終了するまで続いていることによって示され、

この1つ目の例の下には2つ目の例があり、同じ環境についての代わりの挙動を示している。この場合、上部の水平方向の直線は "audio" というラベルがついており、連続的である。その下には2本目の水平方向の直線があって、"video" というラベルがついている。video 線の中間点の辺りで、直線は、4つの点がひと連なりになったものに変わるが、その上にある audio 線には同じ変化がない。これは、オーディオは継続するが、ビデオはフレーム落ちすることを示している。シーケンスの終了点の直前でビデオは通常の再生を再開する。これは通常の線に戻ることによって示されている。

b) 柔らかい同期

この画像は、長さの異なる2本の平行線を示している。上部の線には "audio" というラベルがついており、下部の線には "video" というラベルがついている。audio 線は連続的である。audio 線の下では、video 線が不連続的になっている。線の中央の短い部分が点線に変わっていて、メディアストリームの遅延を示している。video 線の長さは audio 線の長さよりも遅延の長さだけ長くなっている。これは、audio は通常の時間の長さであるが、video はその全体の時間にビデオを受け取る際に発生する遅延の長さを加えただけ線が続くことになる。

図 4.5: "coords" アトリビュートの意味

画像は、「メディアオブジェクト表示領域」というラベルがついていて、左上隅を 0, 0 とした座標のある大きな長方形からなる。

長方形の内部には、それより小さい長方形がある。この長方形の寸法は、両端に矢印の先がついた一連の寸法線で与えられている。1本目の線は垂直方向であって top-y というラベルがついており、外側の長方形の上端から内側の長方形の上部まで伸びている。2本目の線は垂直方向であって bottom-y というラベルがついており、外側の長方形の上端から内側の長方形の下部まで伸びている。3本目の線は水平方向であって left-x というラベルがついており、外側の長方形の左端から内側の長方形の左端まで伸びている。4本目の線は水平方向であって right-x というラベルがついており、外側の長方形の左端から内側の長方形の右端まで伸びている。top-y, bottom-y, left-x, right-x の値は、メディア表示利用域の中で内側の長方形を位置づけるのに必要な情報を提供する。


翻訳:どら猫本舗 (webmaster@doraneko.org)